第二章

 僕がSOS団の部室を開けると、既に先客がいました。それ自体はさして珍しいことではありません。僕がこちらに着くのは遅いことが多く、その時は大抵の方がいますから。けれど今日は違いました。彼も涼宮さんも、朝比奈さんもいません。いたのは、二人だけでした。
「あ、古泉君。おはよう。じゃなくてこんにちはか」
「こんにちは。さん、長門さん」
 窓辺横の席を占領し本から目を外さない長門さんはいつものこと。そして、そんな長門さんしか使っていないだろうハードカバーがぎっしりと詰まっている本棚を物色している彼女は、少し前にSOS団に現れたイレギュラー因子。
 どうやら六組はホームルームが終わるのが早いようです。羨ましいですね。
「ほら、有希も挨拶挨拶!」
と、強引にさんが長門さんを促すと、長門さんは視線を本から外し僕を見て、五度もないだろう角度分、頭を下げられました。僕も頭を下げます。彼以外の方に促される長門さんなんて、初めて見ました。少し驚きですね。
 そんな長門さんを見て満足そうにさんは頷くと、再び本棚に視線を移しました。僕の知らぬ間に二人の友情は育まれているようです。強引な友情に見えるのは、僕の錯覚、と言うことにしておきましょう。
 いつの間にやら自然に決まっていた定位置に僕は着席し、鞄を机の上に置きました。鞄の中から本を取り出そうとしたとき、今日の昼に起きた――いや起こした出来事を、僕は思い出していました。さんを見てつい、彼を連想してしまったんでしょうね。


 本日の昼休みのことです。僕は彼を呼び出し、人気の少ない食堂の屋外テーブルで二人、昼食を取りながら話をしていました。その方が人に話を聞かれませんからね。彼は嫌そうでしたが、そこは流しましょう。
「結論から言いますと、さんはただの一般人でした」
 食べ終わった後、僕は奢りの缶コーヒーを彼の前に置いてから一拍息を止め、僕はいつも通りの笑みで彼に向かって言いました。その瞬間、彼は安堵したように肩を落とされましたが、次に嘘を吐けと言わんばかりに眉尻を上げてこちらを見てきました。まあ、気持ちは分からないでもないですよ。
「じゃあ何で、あいつはSOS団に入れたんだよ」
 僕が知りたいです。
「さあ? 涼宮さんの言葉通り『幼馴染と言う要素』のために、かもしれません。何故、どうしてと言うのは涼宮さんに直接聞かれた方がよろしいかと」
「ハルヒは、普通の人間に興味ないはずだ。今もおそらくはそうだろう」
「目をつけられた我々――あなたを除いては皆、普通と呼ぶには相応しくない人材でしたしね。宇宙人に未来人に超能力者……涼宮さんの目は確かです。ですが、さんは僕たちが調べた範囲内では普通の、一般的な、何の変哲も無いただの人間でした。超能力なんてない。未来から来た人でもない。まして宇宙人でも」
「そんな強調すんな」
 むすっとした顔付きで、彼は缶コーヒーのプルタブを開けて口に入れました。苦い、か甘い、かは分かりませんが、顔をしかめられます。ご希望通りの味をセレクトしたんですがねえ。
「あなたが不安そうでしたから。けれど、こんなことは何の意味もない。あなたもお分かりでしょう?」
「何がだよ」
「『この世界は先ほど生まれたとしても不思議ではない』みたいなことを以前あなたにお話したと、僕は記憶していますが」
「そのことか」
「『あなたに幼馴染がいて、その子と仲良くできたら面白いのにな』と言う涼宮さんの気紛れが起き、そしてその気紛れによってと言う人間と、彼女に関する記憶が形成される。十分、在り得ることです」
「長門に聞けば分かるんじゃないか? あいつは同じクラスだし、突然形成されたとしてもあいつに影響はほとんどないはずだ」
「さて、どうでしょうか。長門さんの記憶が改ざんされている可能性の方が高いと思いますけれど。彼女自身に大きく関わることではないんですよ? 一人の人間の増減なんて、長門有希の目的達成に何ら支障もないでしょうし、大人しく改ざんを受けているかもしれません」
 彼はうっ、と言葉に詰まりました。口をもごもごと動かし、僕に対する反論を頭の中で必死に作っているようですが、なかなか出来ないみたいです。まあ、仕方がありません。涼宮ハルヒが『神』と言う存在――これは僕が所属している『機関』の見方で、朝比奈みくる一派や長門有希一派はまた別の見方をしているようですが――である限り、この仮定は笑い話として流すことは出来ないものですから。更に、彼は身をもって『変革』を経験されましたからね。
 しかしこれは答えの無い仮定の話。考えたところで、話したところで何らかに結ぶことはない。『幼馴染』相手への彼の不安を煽るだけです。
 僕は自分の手元にあったコーヒーを一口含んだ後、
「ま、可能性のひとつですから。そんなに疑心暗鬼になられないでもよろしいかと。記憶はあるのでしょう? 彼女と過ごした幼き日々の思い出とか」
と、彼に笑いかけます。彼は返事をせずに僕から視線を逸らしました。否定しないところから察するに、あるんでしょう。多分。
「あるのなら、それを信じれば良いじゃないですか」
 自分でも言っていることは難しいことだ、と思います。記憶を信じろ、と言われて素直にあるいは完全に信じることが出来る人がいるでしょうか。記憶は記録と違い、曖昧であっさりと改変されてしまうものです。けれど、彼にはしっかりしてもらわなくてはいけませんから。
「ハルヒが……幼馴染要素を求めるとは、あんま思わんがな」
 それは僕も同感です。ライバルなんて増やすものじゃありませんからね。
「何のライバルだよ」
 筋金入りですか。まあ、彼が鈍いと言うのは今に始まったことではありませんし、分かりきっていることなんですが。鈍いからこそ、涼宮さんとの関係もある意味成立できているんでしょう。少し羨ましいですね。
「だから何が……」
「まあ、そんなわけで。僕たちも興味があるんですよ、彼女に。『神』である人の目を引いた彼女が。もちろん、あなたもですが」
「そうかいそうかい」
「ああ、そうだ。彼女には僕たちの存在は、秘密にしておいてくださいね。これは、長門さんも朝比奈さんも同意してくれたことなんですが」
「……何でだよ? 俺と同じ立場なわけだろ、あいつ」
「もしかしたら、本当に涼宮さんの気紛れかもしれませんから、ね」
「やれやれ……。そうであって、欲しいね」
 彼は肩を落とすと缶コーヒーを一気に飲み干し、空き缶をごみ箱へと捨てました。僕も彼に倣い――


「よし、これにしようかな」
 さんの声に、僕は現実に引き戻されます。視線を本棚に流すと、さんは分厚いハードカバーのSF小説を手にとって、長門さんにこれを借りても良いかと聞いていました。長門さんは本から視線を外すことなく「いい」と短く返答。嬉しそうにさんは笑って、自分の鞄を置いている席に座り、鞄の中に小説を仕舞い込まれます。家に帰ってのんびり読むつもりなのでしょう。
さん」
「何、古泉君?」
「よければオセロでもしませんか?」
「オセロ? ルールよく知らないんだけど……それでも良い?」
「教えて差し上げますよ」
 じゃあやる、と喜悦の色を浮かべながら彼女は、ボードゲーム棚からオセロを取り出して僕の真向かいの席に座りました。ちなみに、そこは彼の指定席だったりします。
 オセロに関する簡単な説明(黒が先手で、縦横斜めで挟めば色を変えることが出来るetc...)をしてから、僕たちはぱちりぱちりと打ち始めました。僕は白、さんは黒です。
 時々「ここに置ける?」や「ちょっと待って」などと言われながらものんびりと打っていると、朝比奈さんがやって来ました。僕は一時休戦です、と言って廊下に出ました。いえ、女性の着替えを覗くと言うか、見るような悪趣味ではないので。
 それにしても、涼宮さんとも朝比奈さんとも違った意味で、よく表情の変わる人です。涼宮さんが元気付けられるとすれば、朝比奈さんは癒される。長門さんは終始無表情あるいは分からない程度に変わられるので置いておいて、さんは――どう言う分類になるんでしょう。涼宮さんが欲した『幼馴染』は、一体どう言う気持ちにさせるのでしょう。いまいち、分かりませんね。
「もう良いですよ」
と言う朝比奈さんの語尾の伸びたゆったりとした声がドア越しから聞こえて来たので、僕は部室に戻りました。優雅なメイド姿に変身された朝比奈さんは、早速お茶の準備に取り掛かっています。
「次、古泉君の番だよ」
「そうですか。っと、これは……どうしますかね」
 さんは自信有り気ににやにやと笑いながら盤上を見つめています。どうぞ、と言われて朝比奈さんに置かれたお茶のお礼をし、僕はぱちりと升目の上に白を置き、黒を返して行きます。さんの眉間に皺が入ります。長考状態に入ったさんが、足を床に何度もリズミカルに叩きつけていると部室のドアが開きました。
「あら、みんな来てるのね」
 彼と涼宮さんが二人揃って。
 彼は僕の隣に鞄を置くと「何だ、オセロやってんのか」と盤上を覗き込み、何か言いたげに顔をしかめました。まあ、何が言いたいのかは予想が付きますけどね。
「みくるちゃーん、今日は外で写真撮影しない?」
「えええっ。そ、外はちょっと……」
「大丈夫よお、人気ないところでやるから! ほら、行きましょ!」
「え、ええええ……」
 などと涼宮さんは朝比奈さんを強引に部室から連れ出しました。手にはもちろんカメラがあります。インスタントカメラですが。外は晴れていますし、日差しも十分、確かに写真日和ですね。ただあの二人には、彼の「あ、お茶は……」と言う、寂しそうな声は届かなかったでしょう。


 結局、何とか僕はさんに勝ちました。盤は白に埋め尽くされています。
「古泉に負けるって、お前よっぽどだぞ……」
 彼は彼女の隣で、呆れたように言いました。
「初心者ですからー。って言うか、古泉君に失礼じゃないそれ」
 全くですね。
「いや、だって俺ほとんど負けたことないからな」
 ……まあ、好きですから勝ち負けなど構いませんが。
「そこまで言うなら代わってよ。古泉君、キョンなんてめためたにして!」
「なんてって言う方が失礼じゃねえか」
 さんと席を替わった彼が、勝負だ、と珍しい目つきで僕を見てきます。その隣で、興味深そうに盤面をじっと見つめるさん。何だか一対二のような気がしてきました。気のせいでしょうか。気のせいですね。
 何だか重荷を背負わされているような気持ちになり、いつも以上に勝負を意識してしまいます。
 …………ぱちり。
 …………………………ぱちり。
と、オセロを打つ音の間隔が次第に開く頃、涼宮さんと朝比奈さんが戻って来ました。少し朝比奈さんは泣きそうな顔になっているのは、気のせいでしょうか?
 朝比奈さんにお茶を頼んだ後、涼宮さんは何か思い立ったように机を強く叩き「そうだわ!」と叫びました。
「今度のメイド服も買って来るから、あんたも着なさい!」
 ビシッと言う効果音の似合う、真っ直ぐに伸びた人差し指はさんを指しています。彼とさんの顔は同時に歪み、
「それはない」
「ないよね」
 なかなか綺麗なコンビネーションを見せました。
「そうですか? お似合だと思いますけど」
「……古泉ィィイイ」
 親の仇を見るような目つきで、彼は僕を見てきます。何でしょう? 正直な気持ちを答えただけですけれど?
「そうよね、古泉君! 幼馴染でメイド。こう、ギリギリの線のものを感じるわよねえ。ツインメイドかあ。良いわね、売れるわ……」
 うふふ、と美少女台無しな声で涼宮さんは笑っています。もう既に彼女の頭の中では『どう売るか、どのような服装を着せるか』などがシミュレーションされているのでしょう。
「……何かの影響受けやがったな、あいつ」
 彼はやれやれ、と溜飲を落としますがさんはそうではありませんでした。不味いですね、彼女がいると僕の気苦労が増えることになるんじゃないでしょうか。これは。
「いや、ハルヒさん。私は着ないからね。絶対着ないからね!」
「何よお、減るもんじゃないでしょ!?」
「そりゃ減らないかもしれないけどね?!」
 必死の抗議。僕も彼も何も言いません。言えません。朝比奈さんはおろおろしているだけですし、長門さんは読書の真っ最中。一対一で繰り返される口論。涼宮さんの苛立ちが募っていくのが分かります。それほど過激なものではないようですが、『バイト』だと言う携帯電話が鳴らないことを祈ります。
「これは、団長命令よっ!!」
「だん……」
 理不尽としか言いようがない、と言う風にさんの顔が引き攣ります。「分かったわね!」と強引に話のまとめに入った涼宮さんを止めることなど出来ません。話の始まりから彼女を止めることなど出来ないのですが。
「だから言ったろ、引き返した方が良いって」
 ため息を吐いた彼に言われ、さんは顔を覆って肩を落とされました。
「諦めろ。ああ言ったハルヒは諦めない」
「そんなあ。キョンからハルヒに言ってよ、あんたの言うことなら聞くんじゃないの?」
 涼宮さんと彼の関係を、少しばかり感じ取っているのでしょうか。鋭いです。
「何で俺から。ハルヒが俺の言うことを聞くわけないだろ。ま、どうせ写真撮ってメイド萌えな人に販売する程度だろうし。お前じゃ売れないだろうから、安心しとけって」
「そりゃみくる先輩と比べればね、萌えと言う要素は欠けているかもしれないけど……」
 どう言った服を着られるんでしょう。何だかんだ言って、僕も男ですから。気になるんです。彼も案外楽しみにしているのかもしれません。「お前は朝比奈さんの良さが分からないのか!?」などと朝比奈さんメイド姿の素晴らしさを、彼につどつど語られたことがありますから。きっとそう言った服装が好みなのでしょう。
「古泉ー、手止まってるぞ」
「えっ、あ。すみません、ぼーっとしていました」
 僕はぱちり、と石を置きました。彼の石の色を変えてみると、ふむ。五分五分と言うより僕の方が少し優勢、でしょうか。久しぶりに彼に勝てるかもしれませんね。
 勝ち負けはどうでもいいと言いましたが、勝てるなら勝ちたいものです。
「何だよ、売れた方が嬉しいのか?」
「そう言うのじゃなくてさあ……いや、うん。別に何でもない」
 これも人生経験よね、とさんが呟きます。そうですよ、一度着てみなければ分かりません。あ、別に僕はメイド萌えとかそう言うわけではありませんから。彼と違って。念のために言っておきますけれどね。
 ぱちり、と言う音で僕は目をわずかに丸くしました。多分、他の方にはいつもの笑顔にしか見えなかったと思います。くるくると調子の良い音を立てながら、僕の石は彼の石に変化して行く様が盤上で広がっています。
「あっ……。やられてしまいましたね」
「お前さあ、もうちょっと盤面見た方が良いぜ」
 僕が最後の場所に置いても、彼の石は数個しか変化しません。
「そうですね、何敗すればいいんでしょう。数えるまでもありませんね、これ」
「俺の勝ち、だな」
 勝ち誇った様で、さんに向かって彼はそう言います。そんな彼を見て、さんは不満そうに唇を尖らせました。仲がよろしいことですね。
 今度は彼とさんのオセロ試合が始まります。結果はまあ、言わずとも分かると思いますが、さんの負けでした。まあ、無理もありません。落ち込まれているかと思いましたが、そうでもありませんでした。本棚からオセロ教本(僕が持ってきたものです)を取り出して、「これ誰の? 古泉君のなの? 読ませてもらって良い? てか読むね!」と一心不乱に読み始めたのです。……向上心が強い人と言うのは、こう言う方のことを言うのでしょうね。


 僕と彼が幾度かオセロの試合を終えた頃、長門さんはぱたりと本を閉じられました。本日の部活動は終了、と言うことです。朝比奈さんは部室に残り制服へと着替えられるため、我々は先に下駄箱へと向かいます。吹奏楽部の方が吹く笛などの楽器音が聞こえる以外、校内に人の気配はありません。結構遅い時間ですからね。とは言え、外はまだ明るいです。夏、ですねえ。
 下履きに履き替えた後、僕たちは集まり朝比奈さんが来るのを待ちます。「古泉君」とさんに呼ばれ、僕は「はい?」と首を傾げました。
「二人で強くなってキョンをやっつけよう!」
 彼女の目は燃えていました。冗談ではないようです。
「それは面白そうですね」
「お前らなー……。まあ、何だ。精々頑張れ」
 別に俺は強くないんだけどな、と彼はひとりごちています。
「そうだ、小さなマグネットのオセロ盤を持って来ましょうか。それならいつでもどこでも練習が出来ますよ」
「良いね、帰り道とか出来るじゃん!」
「危ないから止めなさい!!」
 まるでお父さんかお母さんのような口調ですね。
「あらあら、面白そうじゃない。私も混ぜなさいよ! オセロ? キョン、じゃあ明日勝負ね!」
「だから何でそうなるの!!」
 彼と涼宮さんの口論は続きます。何故我々とは出来て涼宮さんとはしないのか、そんな話が繰り返されています。涼宮さんの苛立ち度数が増しているのが目に見えて分かるのが、辛いです。先ほどの苛立ちに加算されるでしょうから、今日はおそらく、眠れないでしょうね。……後で注意を促しておきましょう。
「みなさーん、お待たせしましたー」
 ピリピリとした空気が流れる中、一気に雰囲気を切り替えさせられるような声がこちらに投げかけられました。朝比奈さんが制服姿で駆け寄って来ている姿が目に入ります。ここぞとばかりに、彼は我々を扇動しました。
「いえいえ、待っていませんよ朝比奈さん。さあ皆の集帰ろうじゃないか!」
「ちょっとキョン、人の話聞きなさいよ!」
「やだね、面倒な目に遭うのが見えているわい!」
「意味わかんない! 待ちなさい、キョン!!」
 話し合いからついにはかけっこになりました。男女には体力差がありますが、涼宮さんにはそんな壁は意味ないでしょう。おそらく、校門に着く頃には彼は涼宮さんに捕まっていることでしょう。
「……仲、良いねえ」
「ですねえ」
 苦笑雑じりのさんの言葉に、僕はもう全力で頷きました。
 全員揃ったので、僕たちは先へ進んだ涼宮さんと彼をゆっくりとした足取りで追いかけます。案の定、逃げられなかった彼が涼宮さんに押されていました。苛立ちもだんだん引いているように見受けられます。
「良いわねっ、明日絶対私とするんだからね!」
「はいはい、分かりましたよ……」
 無事オセロの約束を付けると、涼宮さんは満面の笑みを浮かべました。そのような涼宮さんの顔を見てもなお、彼女の気持ちを理解出来ないなんて……まあ、人それぞれと言ってしまえばそれまでですが。彼らが一緒になれば、僕の気苦労も減るでしょうし、なるべく早くに一緒になっていただきたいのですが――
「あら、みんな遅かったじゃないの。それじゃあ、帰りましょう!」
 まだ先なんでしょうねえ、この調子では。

07/03/04